日々情報の海に溺れている私。
寝ていても枕元に置いてあるスマートフォンに手を伸ばしてしまうし、「情報」はまるで空気のように満ち溢れています。
じゃあこれが有意義かどうかと聞かれるとなかなかそうでもなく、ただ通り過ぎていくだけのものがほとんどだし、
(時には有害なものだったりもする)、意味のない「情報」を日々追っているだけだったりもします。
「情報」が大事な時代であることは間違えなく、これが仕事や学習の効果が大きく変わってきてしまうし、人生の過ごし方にも大きな影響を及ぼしてしまいます。
ここではそんな「情報」との向き合い方を考えたいと思います。
「情報」とは?
Wikipediaによると
1:あるものごとの内容や事情についての知らせのこと。
2:文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手において、状況に対する知識をもたらしたり、適切な判断を助けたりするもののこと。
となっています。
僕らは日々「情報」を受けることで、何かしらの「作用」が生じています。
それが単なる動物として生理的欲求を生じさせる情報もあれば、喜怒哀楽や感情を揺さぶる情報もあるし、仕事や学習をする上での思考やアイデアの源泉となる情報もあります。
もちろんここで考えたいのは仕事や学習で活かせる情報についてのお話のことです。
仕事や学習に「活かせる情報」というのは極めて曖昧な表現なのですが、そもそも仕事や学習とは「情報」の積み重ねのような側面もありますし、色んな「情報」を取捨選択した結果のようなものだったりもします。つまり日々仕事や学習と向き合うということは、「情報」と常に向き合うということであり、「情報」を意識的に取り扱い行動に反映させることこそがより良い結果を生み出すことになるのです。
さて、「情報」はただの「情報(information)」では役に立ちません。
例えばある会社が新製品を発売するという情報を得たとしても、そんなものは何の価値も無い。大切なのは、その情報を元に自分(あるいは自社)に活かすことです。自分の脳の引出しに入れておいて、必要な時にその情報を取り出し使うことが必要なのです。
これは「情報」を「情報(information)」のままに終わらせるのではなく、「知識(knowledge)」や「知性(intelligence)」に進化させることとも言えるでしょう。今の時代ただの情報(information)やらノウハウやハウツーはインターネットにいくらでも転がっています。これをどう活かしていくかこそが決め手なのです。
情報収集とは考えること
さて、「情報」と向き合うにあたって一番大切なことは、その「情報」をしっかりと噛みくだくことだと思っています。
つまり「情報」に接したら、その本質やら背景やら因果関係やら未来予測やらそういった色んなことを自分の頭で考えるのです。この考える内容は、正直なんでも良いと思います。それぞれの興味や知識や経験に基づいて、好きなように考えさえすれば良いのです。例えば今日の天気予報を見て、そこから今日の自分の予定の組み立てだったり、電車や車の混雑具合だったり、お店の売上だったり、気象の科学的なものだったり考えることは色々だと思うが、とにかく考えるです。
この「考える」ということによって、その情報は深く広くなります。
これらを日常的に行えるようにすることで情報を上手に料理出来るようになってきます。「情報(information)」を「知識(knowledge)」や「知性(intelligence)」といったものに進化出来るようになっていきます。
もっと言うとこの「考える」ということこそが情報収集における本質であり、これが出来なければ情報収集には何の意味も無くなってしまうとさえ考えます。
インプットに求める事
情報のインプット元には以下があります。
①自分の目の前の事
はっきり言ってインプットの大半を占めるのは「自分の目の前の事」です。
人は仕事や勉強してる分野、趣味、家族、行動範囲、それらの範囲の中から人は知らず知らずの内に多くの情報を得ています。
自分の今の立ち位置がどんな所にあるかを意識し、そこから得られる情報を常にインプット出来るようにしましょう。例えばお客さんの事を観察し、どんなニーズを持っているかを考えるといった事も十分なインプット情報です。また街中を散歩してみたり自分の知らない場所を旅行してみたり、新たな趣味や人付き合いをするというのも「自分の目の前の事」からのインプットを増やすことになるでしょう。
もし自分の目の前の仕事や勉強に不満があったり、何か望みがあるようならば、違う立ち位置に立てるように方策を考えましょう。
同時に自分の目の前の事はアウトプット先でもあり、言うならばインプットとアウトプットは表裏一体であり、このアウトプットの最大化を目指して以下の基礎知識を身につけたりメディアからの情報を増やすのが大切なのです。
②基礎知識
情報をインプットする上で大切なのは基礎知識です。
例えばある情報を手に入れてもその背景や本質を理解するには、基礎的な知識が無いと読み解くことが出来ません。
自分の目の前の仕事において求められる基礎的な知識を身につけるようにしましょう。そして人文科学、社会科学の基礎的なベースがあると応用が効くし、会計や英語、PCの使い方を知っていると色々と役に立ちます。
こういった基礎知識を身につける事こそが最強のインプットなのです。
③メディア
メディアからの情報は目的と効率性が大切です。
というのもメディア情報はインプットの手段であるとともに娯楽です。
中毒性のあるメディアが手元のスマートフォンには無尽蔵にあり、気を付けないと日々SNSやYouTubeを娯楽として見てしまいます。気を付けないとメディア情報の海に溺れてしまうのです。
そうならないために、メディアとの付き合い方にはある程度の方針と制限が大切だと考えます。
情報の本質である「知識(knowledge)」や「知性(intelligence)」にすることが出来ないのです。
大抵、メディア情報には惰性の結果として触れることが多いので、惰性時に触れるべきメディアを予め決めておいたりすると良いです。例えば暇な時に無目的にYhaoo!ニュースを見ないで、日経新聞アプリを読んじゃったりするようなことです。
大切なのは日経新聞を読むことでなくて、自分の方針を決めること
メディアからの情報インプットにはいくつかの目的があります。
- 今の時代に付いていく
- 知らない事を知る
- コンテンツとして楽しむ
といったところです。
媒体としてはWeb、新聞、雑誌、本、テレビ、ラジオetcといったものがあるが、今は全てがWeb上のコンテンツとして存在しています。またWeb上独自のコンテンツとしてもTwitterやInstagramといったSNSやYouTubeなどの動画コンテンツまで様々です。
これらのコンテンツの中から今の自分に適したコンテンツを選びましょう。
自分にはどのような目的があるかを明確にし、そのために最適なコンテンツと媒体は何なのか。どのタイミングでコンテンツに触れるのが効率的なのか。といった事を色々と考えるのです。
個人的にメディア情報のインプットはルーティン化してしまうと良いと思います。
自分の立ち位置とバランス
この視点から今の自分が情報をどのようにインプットしているかを考えると良いでしょう。
そして大切なのは、自分の今の立ち位置とバランスです。
自分の立ち位置がどこで、どのようなバランスで情報を仕入れているか。そしてインプットし思考しアウトプットするかです。
アウトプットの大切さ
この「考える」ことにおいて、アウトプットするというのも大切です。
メモに書く、人に話す、SNSやブログに書く。なんでも良いが、このアウトプットという行為によって「考える」ことは飛躍していきます。
アウトプットするということはより解り易さが求められるので、自分の中で情報の整理や正確さが高まっていきます。人に話したり、Webに情報を載せると他人の考えも反映されるようになっていくのです。
「情報」を得たらアウトプットするということを習慣にしておくと良いですし、個人的に何らかのアウトプットの手段を持っておくのも良いでしょう。
僕自身、このブログやTwitterをアウトプットの手段と考えています。
情報こそが全ての時代となっている今、それらと真摯に向き合ってより良い人生にしたいと考えています。