吉野家はつぶれるの?

 テレビのニュースとかでこの頃良くやっている牛丼戦争ですが、吉野家って大丈夫かなぁ?と思うわけですよ。
 「吉野家」と「すき家」と「松屋」の三つ巴戦ですが、実質的に「すき家」と「松屋」連合による「吉野家」潰し的な感じな気がするのです。僕自身も「吉野家」がかなり好きなので吉野家には頑張ってほしいわけですが、ネット上の情報とか見てると、吉野家やばいみたいな感じなんで気になって調べてみました。

吉野家の立場は?

 まず、現状ですがテレビのニュースでもやっているとおり、三社は価格競争のガチンコ勝負をしているわけです。そして、三社の位置づけですが、店舗数でいえば1位すき家、2位吉野家、3位松屋の順です。牛丼といえば「吉野家」だったはずですが、後から追いかけてきた「すき家」が近年急速に成長して「吉野家」の店舗数を超えてしまったわけです。
 参考:すき家 吉野家 松屋
 んで、前年度比較で見ると、3社ともにおいて客数の減少は続いていて、それを打開するためにある程度の値下げを行うことによって客数が上昇が出来ているのです。吉野屋だけが、客単価を下げないせいなのか、最近の客数の減少が大きく、2010年2月だと前年度比80%くらいになってしまったわけです。
 しかも、2010年2月期の決算予想が90億近くの赤字予想らしいです。

吉野家の体力は?

 マーケティング的に見ると吉野家への攻撃が続いていて、じゃあ吉野家やばいじゃんと思ったのですが、吉野家の有価証券報告書を見てみると財務体質は非常に高くて、しばらくの間は大丈夫じゃんとか思ったわけです。
 逆に、すき家を運営してきているゼンショーの方が体力的にはそれほど長く価格競争するのはきついかな感が出ているような気がします。
 どちらにせよ、いくらデフレ状態であるといっても、これほどの価格競争はちょっと異常でありあまり長くは続かないと思うんですよね。
 すき家が勝負にけりをつけるとか、吉野家が価格での勝負をやめるとか。

吉野家の問題点は?

 吉野家の財務健全性は高くはあるのですが、問題点としては成長戦略が描けていない所にあると思うのです。
 今期の赤字の原因の多くが、吉野家が子会社化した「どん」と「京樽」の減損損失によるものなので、いわば投資の失敗であります。おそらくライバルの「すき家」の運営会社である「ゼンショー」がファミレスのココスや、なか卯とかを合併してきて一気に成長してきたのを見て、こりゃうちもどっかと合併しなきゃと思ってあまり合併によるメリットの無い「どん」や「京樽」を思わず合併しちゃった感があります。

顧客動向を把握していない!?

あと、気になったことなんですが、yahooニュースを見ていた時に、

吉野家HDは、「他社の攻勢、特に値下げが既存店売上高に影響しているのは確か。ただ、客数の減少はよく分からない。他社の月次動向を見ても、当社の落ち込み分が他の外食や中食産業に流れている様子はなさそう。消費者がどこに流れているのか分からないので、いまの落ち込みを回復する対策が見当たらない」(IR担当)としており、打つ手なしの状況だ。

とあったのです。顧客動向が把握出来ないのはかなり痛手なのでその対策とか急務だと思うんですよね。合併とかよりも。
前から思っていたのですが、吉野家はマクドナルドのように電子マネーとか電子クーポンとかの導入することは出来ないのかなぁと思うのであります。
作業の効率化、顧客動向の把握、流動的なクーポン発行などなどメリットが多いと思うんだけど手数料が高いのかな?
売上げをフレームワークで考えると、吉野家の特性からだと売上げを増やす肝は、顧客の来店回数を増やすのが一番だと思うからそれには電子クーポンとか効きそうな感じがします。

吉野家の経済学 (日経ビジネス人文庫)

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  • 作者: 安部 修仁
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 文庫